2023年の6月にカナダに来て1年半がたった。カナダ滞在期間としては最短で3年くらいかな…と思っていたので、このまま最短コースになる場合は半分が過ぎたことになる。もしかしたら折り返し…ということで、1年半海外で過ごしてみての雑感をざっくり残しておく。
30代から始める語学(英語)習得
カナダ渡航 と同時に英語学習を始めてたので学習歴1年半だが、まだまだまだまだ時間がかかりそうだな〜という感じ。言語を学べば学ぶほど、どれだけ量を積み重ねられるかの勝負なんだな…と感じる。
カナダ渡航 の時点で今くらいの語学力があれば生活がかなり楽だっただろうけど、逆算すると子どもが0〜1歳くらいで学習スタートしないといけない計算になるので、まあそれは無理だよなという気持ちもある。
日本の良さを客観的に感じられるようになった
日本にいた頃は、日本って人口が減っていて内需 が先細りだし、自然災害も多いし、政治家や管理職の男女比率が偏ってるしなんだか将来がぼんやりと不安だな〜と思っていたが、今ではこんなに清潔で治安が良く、歴史や独自カルチャーがあり、食べ物が安くておいしい国ってなかなかないな…!と思うようになった。日本を離れてみて客観的な良さがわかるようになった。(カナダのカルチャーは近代的でどこか商業的な香りがする)
これまでは日本のガラパゴス さにマイナスイメージを持っていたが、古くから続く文化があることも、日本語でかなりの幅のエンタメがカバーできるのも本当にすごいことだと思う。世界で日本でしか話されていないマイナー言語なのに、映画もドラマもアニメも小説も漫画も何でも見つかる。
2024年のM-1 の令和ロマンを見ながら「保健だよりの風船のフォント」みたいなネタでこんだけ笑えるのって、日本で育った人がみんな同じカルチャーや体験を共有していて、しかも全員が同じ言語を話すから、そしてそれは貴重なことなのでは…?と思った。
当たり前過ぎて良さに気付けてないことに気付けたのは本当に良かった。日本に住み続けていたら「なんかぼんやりした国に生まれちゃったな〜」と思いながら数十年過ごすところだったと思う。
もちろん日本の良くないところもある。VPN で日本に繋ぐと広告が一気にアダルト漫画やコンプレックス商材になるのはやはり残念だし、私の職種であるプロダクトマネージャー(ものすごーくざっくり言うと管理職ポジション)の日本のカンファレンスを覗いてみるとスピーカーのほとんどが男性だったりして、このへんはまだまだ偏りがあるな〜と思う。
カナダの就活と英語話者へのイメージ
カナダの失業率は日本よりも高く、ネットで見た感じの印象だと就活もかなり大変そうである。カナダのような英語が公用語 の移民国家は、世界中から優秀な人々がやってくる…つまり自分より才能のある人がどんどん入ってきて、就活ではその人と戦わないといけない、ということである。
今まで英語が母国語の国に生まれたらそれだけでアドバンテージがある、というふうに思っていたが、実際は世界中に無数のライバルがいることになるのでかなり大変だ…と思うようになった。(インドやフィリピンのような第二言語 が英語の国はまた違うのだろうが)
カナダで生まれ育った人というのは海外生まれの仕事スキルが高い人たちと席を奪い合わないといけなくて、移民とは違った難しさがあるんだろうな、と思う。
日本人との出会わなさ
バンクーバー で暮らしていると日本人にあまり会わない。ダウンタウン とかを歩いているとワーホリや留学生っぽい若者は見かけるのだが、30歳以上となるとぐっと少なくなる印象だ。
個人的な仮説としては、日本である程度幸せになる難易度がそんなに高くなく、英語習得の壁が高いので、海外に出るメリットが少ないからなのでは、と思っている。(日本語と英語は言語としての差が大きく、日本語話者はスペイン語 話者などと比べて英語習得に時間がかかるそうですね 出典:外国語学習の科学 )
元々英語が得意な人で日本でセクハラに苦しんでいるとかブラック企業 で働いているとかであればカナダに来て幸福度が上がると思うが、そうでないなら英語習得と就活の苦労と天秤にかけてどちらが幸せになりやすいか?と思うと、日本にいたほうが確度が高いのではないか……?
いっぽうで日本出身者のように「いつでも母国に帰れるバッファがある」からこそ海外挑戦しやすいのもあるな、とも思う。カナダには母国に帰る選択肢が取りづらい移民もたくさんいる。(語学サークルに行ったらウクライナ やパレスチナ 出身の人などと出会ったこともある)
税金
移住前はかなり高いイメージだったが、一度確定申告をしてみたら案外そこまででもないな…?という印象。
消費税はそこそこ高い(10〜15%)ものの、食料品は無課税だったりする。なので単純にモノを買わなくなったが……。
現在は収入がかなり少なく累進課税 率が低いのももちろんある。しかしながら日本では「会社が払っている」という体になってる分の社会保険料 を分母に入れて計算すると、今と同じ収入額でも日本のほうが実質的な税率は高そうである。(収入によってどこかのタイミングで逆転するのかも?そこまでは計算してないのでわからない)
子どものキンダー(Kindergarten)
日本では満6歳の4月から義務教育として小学校が始まるが、カナダでは1年半早くプレ小学校のようなものが始まる。娘は日本ではまだ年中だが、毎日キンダーに行き勉強と遊びの両方をやっている。
保育園と違って15:00に学校が終わってしまうのがここ最近の悩みのタネである。私は子どもが0歳の頃から保育園に預けてフルタイム勤務してたので、正直、昼間に帰ってくる子どもと一対一でどう過ごしたらよいのかよくわからなかった。学童のようなものも存在するのだが、申込者が多すぎて入るのに2,3年は待つらしい。(その間に学童不要になっちゃうよ!)子どもの同じクラスの子は生まれる前(!)から学童のウェイトリストに入れてたらしく、これはこれで狂った社会だな…と思う。
いっぽう、最近では子どもと過ごすのにも慣れてきていっしょに料理したりして過ごしている。ボードゲーム とかできるようになってきたのも嬉しい。
子どもの習い事
学童に入れない代わりに週に3回習い事に行ってもらっている。カナダの習い事は「9〜12月の11セッションで○ドル」のような感じで3〜4ヶ月(夏休み明け〜冬休みまでとか)で一区切りになっていることが多い。
なので興味のあるものを割と気軽に始められて気軽に辞められる。娘は体操のクラスに行っていたが、もういいかな…とのことなので次期のクラスには申し込んでいない。日本にいたら体操は習ってなかった気がするので、自分に何が合っているのか色々試せるのは良さそう。
気軽に辞められるのはいいけど、毎シーズン申し込みをしないといけないのがなかなかに大変。人気のクラスはすぐ埋まるので申込開始時間の少し前にスタンバイしてクリック合戦に参加することになる。これがシーズンごとにあるのでなかなか辛い。
あと送り迎えも普通に大変。そもそもキンダーと小学校にも送り迎えが必要なのでカナダで車無し子育てはなかなかハードルが高そう。
人生の不安
今の私の生活というと、子どもの習い事のない日は
朝:子どもの弁当作り、子どものキンダー送り、仕事
13時〜15時:英語学習
15時〜21時:子どもと遊ぶ、晩ごはん作り、子どもをお風呂に入れる、寝かしつけ
22時〜:仕事
という感じで、仕事の専門スキルが付けられない不安と、英語学習があまりできない不安に押しつぶされそうになる。学童に入れないのが予想外だったな…と思いつつも、幼い子どもとじっくり過ごせるなんて長い人生のうちのほんの数%なので、貴重な時間としてありがたく受け入れたい気持ちと両方ある。
人生の投資フェーズと考えて英語学習に集中し仕事を減らす手もあるが、それこそ仕事のブランクのあるミドサー女性って再就職できるの?という疑問もある。とか考えていると今のバランスがいいのかな〜と堂々巡りになってしまう。
年末はゆっくり過ごして、貯めてた仕事でも片付けようかな〜と思っていたが(ゆっくりではないな…)、風邪を引いてしまったり片頭痛 になったりして結局寝て終わった。2024年はまあぼちぼちこんな感じ。来年もがんばろう。
近くの湖に行ったときの写真
筆者:yulily(ゆりりー)
2023年6月末から夫と娘(2019年生まれ)でバンクーバー 郊外に住んでいます。
ブログでは子連れでの海外移住やカナダでの暮らしのことについて書いています。